上昇率は調査した道内8地点で最も高く、東京(6.9度)と同じ傾向にあることから、同庁は「温暖化に加え、都市化の影響が顕著に表れている」とみています。
道内8市と全国の主要都市などの1931~2010年(稚内は1938年から)の気温傾向を基に、100年の上昇幅を試算しました。その結果、札幌は年平均気温が2.7度、冬(1月)の最低気温は6.5度上昇していました。年平均は東京(3.3度)、名古屋(2.9度)、大阪(同)と近く、冬の最低気温の上昇率は名古屋(4.3度)や大阪(3.6度)よりも高く、帯広や旭川も、札幌よりも小幅ながら似た傾向でした。
札幌管区気象台によると、札幌などの冬の気温が上がった理由は、建築物が多いため放射冷却が妨げられたり、地表付近の風通しが悪いことなどが考えられるといいます。
一方、夏(8月)の平均気温は、道内はほとんど変化がありませんでした。また、札幌市を含む石狩地方では夏の晴れた日に、都市化による気温上昇「ヒートアイランド現象」が確認され、札幌市中心部では緑地の減少や建築物の増加などで、2~3度も上昇しているとのことです。
(毎日jp)
年平均気温1度の上昇と言うと小さく感じられますが、2008年度の東京の年平均気温が16.4度、これがもし1度上昇すると、宮崎県の17.4度と同じになることになります。
ちなみに東京は年平均が100年前より3.3度上昇しているということですが、これは100年前の東京は今の福島県(年平均13.2度、2008年度)とほぼ同じだったということになります。