EU環境委員会 排出権取引制度の改革案を承認

 EU議会の環境委員会は、2015年2月24日、欧州排出権取引制度(ETS)を改革する新たな法案を承認しました。改革案は、排出枠の価格を支えるため市場にある余剰分を削減するもので、余剰分が一定の限度を超えると、一部が自動的に市場から引きあげられリザーブされる新たなメカニズムを提案しています。

 また、余剰分を早期に解消するため、この新メカニズムの導入時期を、欧州委員会が提案していた2021年から繰り上げ2018年とすること、延期されていた9億ユーロ分の排出枠も自動的に市場に入るのではなく一時的にリザーブに戻るようにすること、3億ユーロ分のオークションで得られる利益で低炭素技術への移行を促すための「エネルギー・イノベーション資金」を設置することも提案しました。今後は、各加盟国との交渉を開始し最終合意の早期成立を目指すといいます。

EICネット

EUプレスリリース(英語)

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