「いぶき」観測データ 日本多いメタン排出

20140327_ibuki_07.jpg 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、メタン濃度の「いぶき」による観測データと、地上観測点における観測データとを用いて、平成21年6月から平成23年5月までの2年間について、全球の月別・地域別の正味のメタン収支を推定しました。【図表はJAXA、クリックで拡大します】

 衛星観測によるメタン濃度データを活用して、全球のメタン収支を43のブロックに分けて定量的に推定しました。

 わかったのは、メタン濃度は南半球より北半球のほうが高いこと、北半球でも夏に多くいこと。さらにはメタン放出量の多い地域が複数分布しており、それらの地域は人口密度の高い地域とおよそ一致していること。東南アジア、南米、アフリカの南亜熱帯地域のメタンの放出が特に多いこと。

 東南アジアでは、インド、中国と共に日本も同等レベルの排出です。水田、家畜、森林火災や化石燃料使用など人為的活動が最大の排出源と考えられていますが、今後地球温暖化が進むと、シベリアの凍土融解や大 規模な森林火災などによりメタンがより多く放出されることが懸念されており、メタン濃度と収支量の変化を監視する必要があります。

JAXA

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