南方系の魚、猛暑で北上

20131006-176104-1-N.jpg 京都府北部で今夏、対馬沖に生息する種の幼魚が大群で見つかりました。【舞鶴湾内で8月に見つかったヨコスジフエダイの群れ(益田准教授提供)】

 黄色い熱帯魚のようなキハッソクや、側面の黒い帯が特徴のヨコスジフエダイなどです。沖合の平均水温が8月、過去最高を記録し、対馬暖流に乗って日本海を北上する魚が増えたとみられます。猛暑がもたらした異変に、専門家は従来種への影響を懸念しています。

 「長年、漁をしているが、これほどまとめてかかるのは初めて」。宮津市沖で定置網漁を続ける漁船「豊宿丸」の漁労長、狩野敏史さんは8月中旬、体長約1~2センチのキハッソク約30匹を水揚げしました。背びれの先が糸のように伸びる姿が愛らしく、ペットとしても人気。かつては取れても1~2 匹でしたが、今年7~8月多い日は100匹以上がアジやイワシなどに交ざって取れました。

 京都大舞鶴水産実験所(舞鶴市)の益田玲爾准教授は8月中旬、舞鶴湾での定期潜水調査(水深最大9メートル)で、体長約3センチのヨコスジフエダイの幼魚100匹以上に遭遇しました。十数年に及ぶ調査で、これまで確認したのは例年数匹ということです。

 本来、キハッソクとヨコスジフエダイは南西諸島沖や西太平洋、インド洋に生息しています。ミノカサゴ、ソラスズメダイなどの南方系魚類も近年の温暖化で、新潟や秋田など日本海で見かけるようになったと言います。

 京都府海洋センター(宮津市)が1964年から沖合70キロで観測している表層平均水温(水深0~50メートル)は8月1日、25.3度(平年23度)と過去最高を記録しました。

 益田准教授は「対馬暖流上流の九州北部で、成魚の集団が産卵場を作っているのではないか。若狭湾全体で徐々に増えれば、湾の従来種が餌を奪われ、駆逐される恐れもある」と見ています。

読売新聞

 古来より地域にいた在来種が、温暖化の影響で北上しているようです。またその種を食料とする種もあわせて北上し、生態系が変化しています。

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