安倍政権は、2020年までの日本の温室効果ガス削減目標を05年比6%か7%程度とする調整に入りました。
この05年比-6%という表現は、即座に比較しにくいですが、我が国のこれまでの削減目標で表現していた90年比でいうと、プラスマイナスゼロという数字です。
1日に石原環境相や茂木経済産業相、岸田外相、菅官房長官ら関係閣僚が協議して、11月にポーランドで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)までに、原発稼働をゼロとし、暫定的な目標値を議論すべきだとの考えを明らかにしました。
(朝日新聞)
(毎日新聞)
今年6月にNGOクライメート・アクション・トラッカーは、「2020年までに1990年比25%減」という日本の削減目標を仮に9%減に変更した場合、20年の排出量は2億トン余り増え、同NGOの4段階評価で、上から2番目の「十分」から最下位の「不十分」に転落すると指摘しました。今回の予告は9%以下の6%~7%減です。
また対策を取らなかった場合の不可逆な影響については、今回の協議で検討されていません。
国際社会でハードな目標設定をクリアするのは日本の得意技です。安易にハードルを下げ、将来世代に悪列な環境を残すのは考えものです。
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