全力で光合成することで3割増しで成長する植物を、九州大と東京大、理化学研究所のチームが作りました。応用できれば、バイオ燃料の原料となるトウモロコシやサトウキビを大きく育て、再生可能エネルギーを増やすことにもつながると期待されます。 この論文が7月30日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載されました。
九州大の橋本美海特任助教らはアブラナ科のシロイヌナズナを使い、光合成に必要なCO2を採り入れる葉っぱ表面の「気孔」を研究。これを開け閉めさせる「PATROL1」という遺伝子を発見しました。
この遺伝子を活性化したら、気孔を限界まで開いてCO2を採り入れるようになり、通常の3割増しの重さに成長したといいます。
これまでも気孔を開けっぱなしにして成長させる技術はありましたが、乾燥時に水分が奪われ過ぎて枯れる弱点がありました。今回の活性化は、気孔の開閉の動きにメリハリをつける手法で、環境の変化にも対応できるといいます。九大の射場厚教授は「この遺伝子は多くの植物が持っており、いろいろな作物や樹木の増産に応用できそうだ」と話しています。
(朝日新聞)
遺伝子操作作物は、人間が長期的に摂取した臨床データがないし、動物実験でも気になるデータが示されていることがありますが、こうした燃料利用などは意外に進みそうですね。
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