温室効果はCO2の1万倍、代替フロン削減の規制を強化へ

 政府は19日、地球温暖化を進める温室効果が極めて高い代替フロンの排出を減らすため、業務用のエアコンや冷凍機器に使われる代替フロンを温室効果の低い物質に転換するなど、規制の強化策を盛り込んだ法律の改正案をまとめました。

 代替フロンは、オゾン層を破壊するフロンに代わって業務用のエアコンや冷凍機器に冷却剤として使われていますが、温室効果がCO2の数百~1万数千倍もあります。機器を廃棄する場合は回収して処理することが法律で義務づけられていますが、回収率は3割にとどまり、機器の使用中に漏れ出すことも指摘され、新たな対策を取らなければ、20年後の排出量は、およそ3倍に増えると試算されています。

 このため政府は、規制の強化策を盛り込んだ法律の改正案をまとめました。法案では、代替フロンのメーカーには、温室効果の低い物質への転換や再生利用によって新たな生産量を計画的に減らすこと、業務用のエアコンや冷凍機器のメーカーには、代替フロンを使わない製品の開発や温室効果の低い物質への転換を求めるとしています。

 また、機器を使用するユーザーにも、定期点検や修理で漏えいを防ぎ、大量に漏れた場合は報告することなども求めるとしています。
 
 さらに回収業者の登録制や再生業者の許可制を導入し、代替フロンの製造から廃棄まで一貫した対策で排出量の削減を目指すとしています。
政府は、このフロン類法案を今の国会に提出し、2年以内に実施したいとしています。

(NHK NEWSWEB) (Sankei Biz)

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