京都市、天ぷら油やラードから「バイオ軽油」精製に成功 世界で初

 京都市は29日、廃棄処分するラードなどの動物油や植物油から、ディーゼル車の燃料となる「バイオ軽油」を精製することに世界で初めて成功したと発表しました。トヨタ自動車などとの共同研究で、平成30年度からの実用化を目指し、25年度に同市伏見区にプラントを新設します。

 バイオ軽油は通常の軽油と同じように使えるのが特徴で、ごみ収集車などでの活用を想定しているとのこと。門川大作市長は記者会見で「化石燃料に依存しない地産地消のエネルギー供給を進めていきたい」と語りました。

 バイオ軽油は軽油とほぼ同じ成分。市は既に昨年から、トヨタ自動車などと基礎研究を始め、植物油や動物油に熱を加え、水素を添加すると、バイオ軽油が製造できることを確認しました。量産化で将来的にバス燃料などへの実用化につなげたい考えです。

 市では現在、一般家庭や事業所などから回収した使用済み天ぷら油などで、年間約130万リットルのバイオディーゼル燃料を生産。ごみ収集車137台の燃料に使っているほか、軽油と混ぜ市バス93台でも使用しています。しかし、燃料の劣化が早く、車両に特殊なメンテナンスが必要といった課題があり、通常の軽油と同じように使えるバイオ軽油の実用化を目指していました。

 市は新年度から伏見区下鳥羽の市有地に実験プラント建設に着工し、1日に500リットルの廃油を精製し、車両走行実験もします。一般家庭からの植物廃油の回収に加え、市内の飲食店から動物油を安価で調達し、18年度には年間約150万リットルの精製を目指すとのこと。1リットル当たりの精製費は、BDFの145円 に対し、バイオ軽油は130円~200円になるといいます。

(MSN産経ニュース) (YAHOO!ニュース)


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