2012年10月アーカイブ

 来月下旬に開かれる「国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)」で、日本政府は2020年までに温室効果ガス排出量を「1990年比で25%削減する」とした国際公約の修正について、具体的な数値目標の表明を見送る方向で調整していることが分かりました。政府は東京電力福島第1原発事故の影 響で達成困難となった公約の修正を検討してきましたが、「2030年代の原発稼働ゼロ」を目指す主要エネルギー政策の策定が遅れ、COP18までに間に合わないと 判断しました。
 今月29日、世界保健機関(WHO)と世界気象機関(WMO)は気候と公衆衛生に関する初の報告書を発表しました。
 山梨県の南アルプス市は、一般家庭にCO2排出量の削減に努めてもらう「わくわくエコチャレンジ」に取り組みます。各家庭のCO2削減量を前年同期と比較してポイントに換算し、たまったポイントは南アルプス市商業協同組合で使用できる商品券などに交換することができます。
 カタール・ドーハでの気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)へ向けた閣僚級準備会合が23日、ソウルで2日間の日程を終えて閉幕しました。
鉄道コンテナ.jpg 今月24日、JR貨物や運輸業者などでつくる鉄道貨物協会東北支部と仙台地方通運業連盟は、仙台市宮城野区の仙台貨物ターミナル駅で、鉄道コンテナ見学会を開きました。見学会は昨年に続き2回目。鉄道輸送の実績が少ない東北の企業にPRし、CO2の排出量削減につながるコンテナ利用の拡大を呼び掛けました。【写真:大型コンテナを貨車に載せる荷役作業のデモンストレーションがあった見学会  河北新報】

大和ハウス エコオフィス.jpg 大和ハウス工業は23日、太陽光発電や吹き抜けを使った自然換気などを取り入れたオフィスの実証実験を「大和ハウス岐阜ビル」(岐阜市)で26日に始めると発表しました。CO2排出量を1990年の建物と比べて約53%削減できると試算しており、実際に仕事をして効果を確かめるとのこと。【写真:エコオフィスの実証実験が始まる「大和ハウス岐阜ビル」  MSN産経ニュース】

 全国の大学で2011年度CO2の排出量が、前年度に比べて約7%減ったことが、環境保護に取り組むNPO法人「エコ・リーグ」(東京・新宿)の調査で分かりました。最大で3割減らした大学もあり、東日本大震災を受けて各大学とも節電などに取り組んだのが大きな要因とみられます。
 三菱重工業は今月17日、ノルウェーの石油大手スタトイルから世界最大級のCO2回収装置に関する技術評価プログラムの概念設計を受注したと発表しました。プログラムの最終段階となり、7月に受注した同プログラムの実証試験に続いて行います。実証試験結果を反映しながらプラントの設計を計画し、他の候補企業と技術や性能、コストを争います。
沖縄台風.jpg 先月末から今月にかけて台風17号が列島を縦断し、大きな被害をもたらすなど日本に本格的な台風シーズンがきています。相次ぐ襲来に、住宅さえなぎ倒す「スーパー台風」への警戒を促す声も出ています。【写真:台風15号の接近で住宅近くまで押し寄せた高波=沖縄県与那原町  毎日新聞】

 住友化学、住友商事およびルネッサンス・エナジー・リサーチ(以下、ルネッサンス)は化学プラントで使われるCO2分離装置の運営事業に乗り出します。
 気象庁は今月15日、9月の世界平均気温が平年より0.24度高く、統計の始まった1891年以降で最高になったと発表しました。地球温暖化に加えて、今夏に発生したエルニーニョ現象や日本を含めた広い地域で高気圧に覆われたことなどが原因とみられるといいます。
野田総理.jpg 10月15日に都内で開かれた「朝日地球環境フォーラム2012」のオープニングスピーチにおいて、野田首相はグリーンエネルギー革命で世界をリードしていく意気込みを語りました。その目標に向けて「徹底した省エネ社会の実現」と「再生可能エネルギーの導入拡大」という2つの柱を思い切って進めていくことの重要性を強調しました。【写真:朝日地球環境フォーラム2012でスピーチする野田総理】

CO2ゼロ街区.jpg 今月末、福岡市東区の人工島(アイランドシティ)に、太陽光パネルや燃料電池で自家発電し街全体でCO2排出量の大幅削減を目指す「CO2ゼロ街区」が誕生します。
【写真:今月末に誕生するCO2ゼロ街区   NETIB NEWS】

 今月12日、日本鉄鋼連盟は大手鉄鋼メーカーなどと共同で行っているプロジェクト「COURSE(コース)50」で、鉄鋼の生産過程で排出されるCO2を、大幅に削減する技術の開発で一定の成果を上げたと発表しました。
 今月8日、世界の生態系保全について話し合う生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)が、インド南部ハイデラバードで開幕しました。
 世界の機関投資家で組織するカーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP、本部・英国)が、企業の温室効果ガス排出量に関する情報公開の程度を評価した世界の大企業ランキングを、7日までにまとめました。トップはドイツの医薬品大手バイエルとスイスの食品大手ネスレで、日本企業ではパナソニックが10位に入りました。
環境教育 ソフトバンク.jpg ソフトバンクは将来の環境ビジネスを見据え、その担い手で受益者、顧客でもある小学生を対象にした環境教育に乗り出しました。9月24日、京都市立明親小学校(京都市伏見区)で最初の授業がありました。【写真:iPadの双方向通信機能を使いながら授業を進める様子(京都市伏見区の市立明親小)  日本経済新聞】

シェールオイル 国内.jpg 資源開発大手の石油資源開発は3日、秋田県由利本荘市の鮎川油ガス田の地下約1800メートルから、新型の原油「シェールオイル」の試験採取に成功したことを明らかにしました。日本国内でシェールオイルの取り出しに成功したのは初となります。
【写真:鮎川油ガス田から採取された原油「シェールオイル」(遠心分離したもの)  東京新聞】
 環境省は、平成24年9月28日、カーボン・オフセット推進ネットワーク(CO-Net)の主催により、「第2回カーボン・オフセット大賞」が、開催されると発表しました。 この「第2回カーボン・オフセット大賞」のエントリー募集が始まりましたので、お知らせいたします。
 環境省は10月2日、「ウォームビズ」を11月1日から来年3月末まで実施すると発表しました。CO2を始めとする温室効果ガス排出量の削減のため、重ね着などの工夫で職場や家庭での暖房使用を抑え、室温20度をメドに適切な暖房機器の使用を啓発していきます。
Fujisawaスマートタウン.jpg パナソニックは10月1日、神奈川県藤沢市の同社工場跡地に計画している「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」の概要を発表しました。環境技術を駆使して、従来よりもCO2の排出量を70%削減し、再生エネルギーの利用率を3割以上に高めます。【写真:Fujisawaサスティナブル・スマートタウン構想の完成イメージ図  家電Watch】
グーグル.jpg 米カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は25日、マウンテンヴューにあるグーグル本社で、運転手を必要としない自律走行車が公道を走行することを認める法案に署名しました。
【写真:グーグルグラスをかけて無人運転カーについて語るサーゲイ・ブリン氏(左)とブラウン州知事。  ITmediaニュース】
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