小水力発電では全国初、J-VER販売/山梨

 南アルプス市は、同市芦安芦倉の「金山沢川水力発電所」(最大出力100キロワット)の稼働に伴うCO2排出削減量90トン分を、排出権(クレジット)として民間企業などに販売することを決めました。国の制度「オフセット・クレジット(J-VER)」を利用した取引で、小水力発電事業では全国初。

 同制度は環境省が進める温室効果ガス削減対策の一環。CO2排出削減に取り組む企業などは、クレジットを購入することで、削減できないCO2排出分と相殺(オフセット)することができます。

 同市は同発電所で昨年度、約50万キロワットを発電。うち3分の2程度は電力会社に売却。残りの公共施設などに使用した電力を基にCO2排出削減量を算出しました。

 同市はクレジット販売のほか、市特産のサクランボや桃などの価格に上乗せして販売することを検討しているそう。県内外の企業から既に問い合わせがあるといいます。価格は購入希望者と交渉して決める方針で、年内には販売方法を決定する予定。

 同市はこれまで、木質ペレットを利用して栽培したトマトにクレジットを付加した「カーボン・オフセットトマト」を販売しました。

 同市地球温暖化対策室は「今後もいろいろな角度から地球温暖化対策に取り組んでいきたい」と話しているそうです。

(YAHOOニュース 南アルプス市:CO2排出権を販売へ J-VER利用、小水力発電で全国初)

 

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