京大、海洋バイオマスからバイオエタノールを生産する技術を確立

 京都大学の農学研究科教授の研究グループは、食料との競合や環境問題を引き起こさない海洋バイオマス(多糖:アルギン酸)からのエタノール生産技術を確立したことを発表しました。

 化石燃料代替エネルギーの生産や地球温暖化問題の低減を目的に、デンプンやセルロースからのエタノール生産が世界各地で検討されていますが、陸上のバイオマスを原料とした場合、その供給量、運搬、食料との競合性、さらにはセルロース分解時の環境負荷などの諸問題がありました。そこで研究グループは、陸から海に視点を移し、海洋バイオマスからエタノールを生産する技術の確立を目的に研究を行いました。

 その結果、褐藻類の主成分であるアルギン酸(乾燥藻体の30~60%を占める)からのエタノール生産技術を確立、2~3日間で13g/Lのエタノールの生産が可能であるといいます。

 これにより、海洋バイオマス利活用の学術的基盤が構築されたこととなり、同技術は、日本のエネルギー問題と地球温暖化問題の低減、海洋開発と新規雇用の促進などの社会的な影響を与える可能性があると研究グループでは説明しています。
マイコミジャーナル

木材や藻類など、食料需要との競合がないバイオマスエネルギーの実用化を大いに期待しています。 

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