温室ガス、90年度比4.1%減、09年削減目標は達成。環境省

 環境省は26日、2009年度の温室効果ガスの国内排出量(確定値)が、CO2換算で12億9000万トンになったと発表しました。

 京都議定書の基準年にあたる1990年度比では4.1%減。森林によるCO2吸収などの削減分を加えると同13.5%減となり、08~12年度で90年度比平均6%の排出削減を日本に求めた同議定書の目標を2年連続で達成しました。
 排出量の減少は、景気低迷による生産活動の停滞が主な原因と言われています。また新潟県中越沖地震の影響で停止していた柏崎刈羽原発の一部稼働を再開した事も寄与して、08年度比では5.6%減となっています。
 また09年度は森林整備で90年度排出量の3.7%のCO2を吸収したほか、海外から政府として同1.6%分の余剰排出枠を購入しています。このほか、電力業界が自主的に同4.1%分の排出枠を購入しており、全体で同13.5%の削減になるとしています。

時事通信

 09年度は目標達成となりましたが、原発の停止により今年度以降の目標達成が昨今危ぶまれています。京都議定書で日本の削減目標6%の内、森林吸収分として認められている上限は3.8%ですが、今後の枠組みでは森林吸収分の上限引き上げの議論なども出てくるのでしょうか。

 森林の重要性がますます高まっていますが、CO2吸収の面と平行して、間伐材などのバイオマスエネルギーも有効に活用し、CO2排出そのものの削減にもつながることを期待しています。

 

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