COP10 名古屋で開幕 生物多様性の保護話し合う

 国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10=名古屋会議)は11日、名古屋市の名古屋国際会議場で開幕しました。

 生物多様性を守り、その恩恵である医薬品開発や水源などを次世代に残すための新たな目標や方策を、193カ国・地域が参加して話し合います。会期は29日までで、政府、市民団体、企業などの9000人が参加する予定です。97年に地球温暖化防止のための「京都議定書」を採択した京都会議以来、日本で開かれる大規模な環境会議となります。

 開会式では前半議長を務める鹿野道彦農相が前回の開催国ドイツから議長を引き継ぎました。鹿野農相は「会議成功に向け、皆さんと困難な課題を乗り越えたい」とあいさつしました。アフメッド・ジョグラフ条約事務局長が「生物多様性はかつてないスピードで失われており、地球を守るため、我々に失敗は許されない」と訴えました。

 15日には遺伝子組み換え生物が輸入国の生態系に被害を与えた場合の対策について定める国際ルール「名古屋・クアラルンプール補足議定書」が採択される予定です。

 18日からは、松本龍環境相が議長となります。各国は、遺伝資源の利用と利益配分を定める「名古屋議定書」の採択▽開発で劣化している生態系の保全策のための新たな合意を目指し、交渉するようです。27?29日には閣僚級会合が開かれ、最終的な協議が行われます。

 

 気候変動の影響で生産地の変化や外来生物の発生など人間以外にも大きな被害が出ているのを良く見聞きするようになりました。今回のCOP10では気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)のように具体的で実践的な合意をし、有効な対策が採択されることを期待したいと思います。生物多様性は気候変動とは異なり、私たちの生活態度を変えるだけでの改善は難しいので長期的に向き合わなくてはいけない問題だなと思います。

毎日新聞

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