製造業のCO2排出量、中小企業は1割 白書で初推計

 経済産業省は2010年版の中小企業白書で、中小企業が排出する二酸化炭素(CO2)排出量を初めて推計しました。化石燃料を使う時に出る「エネルギー起源CO2」(07年度)のうち、国内総排出量に占める中小企業の割合は12.6%でした。ただ、農林水産や建設などの非製造業では中小の割合が高いそうです。

 07年度に企業や家庭から出た温室効果ガスの総排出量は13億7400万トンで、うちエネルギー起源CO2は約9割の12億1900万トンとなりました。「産業部門」では、製造業では大企業が91%に対し、中小企業は9%。だが非製造業では中小が75%を占めたそうです。「業務部門」でも商業や飲食・宿泊などで、中小の割合が比較的高くなっています。

 中小企業に省エネへの取り組みを聞くと、6割超の企業で「消灯の徹底」や「温湿度設定の適正管理」をしていました。ただ「費用が大きい」との理由から省エネへの投資は低調で、「LEDなどの効率的な照明機器」や「人感センサーなどの照明制御装置」を導入している企業は1割に満たなかったようです。

 省エネに向けた基本的な小さな取り組みの浸透は進んでいるようです。ところが、経済的に省エネを意識した活動というのはまだまだなのが分かります。小さな活動も積み重ねていくことも大切ですが、やはり限度はあるようで、より効率の良い省エネの取り組みを経済的な考慮も含めた新たな活動を推し進めていかなくてはいけないのではないだろうかと思います。

 

経済産業省:中小企業白書

製造業のCO2排出量、中小企業は1割 白書で初推計:朝日新聞社

 

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