ポスト京都、EU「年内採択困難」欧州連合

 欧州連合(EU)のヘデゴー欧州委員(気候変動担当)は9日、温暖化対策の新議定書(ポスト京都議定書)について「年内採択は困難」との見通しを明らかにしました。仏ストラスブールで開かれた欧州議会で表明されました。早期採択を強く求めてきたEUが慎重姿勢に転じたことで、新議定書の採択は2011年以降にずれ込む公算が大きくなったからだそうです。
 13年以降の温暖化ガス削減の国際的な枠組みである新議定書は、今年末にかけてメキシコで開かれる第16回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP16)で協議される予定です。ヘデゴー委員は欧州議会で「メキシコで法的拘束力のある合意を目指せば、交渉が決裂する恐れがあり、リスクが大きい」と表明しました。

 ヘデゴー委員はさらに温暖化対策に関する戦略文書で「メキシコですべての結論を出すというシグナルが主要排出国から出ていない」とも指摘しました。COP16では新議定書の大枠づくりを優先し、11年に南アフリカで開く締約国会議で新議定書の採択を目指す考えだそうです。

 COP15ではCOP16で新議定書を決めることを目指し各国の合意にとどまりました。しかし、多少慌てて合意に行きついた印象のあるCOP15のしわ寄せが、今回の「年内採択困難」に見られるのではないかと思われます。COP17で新議定書の採択を目指すとしているそうだが、この調子ではいつになっても各国の歩み寄りが見られず、平行線をたどるだけなのでないでしょうか。先延ばしできない問題で、進行している問題に対する気候変動ではありますが、各国の様々な利害が左右している現状が見えたような気がしました。

 

ポスト京都、EU「年内採択困難」欧州連合:NIKKEI NET(日経ネット)

 

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