東京電力が茨城の発電所で石炭に3%の木質燃料を混合

 東京電力は9日、木くず等を圧縮成型した木質バイオマス燃料を石炭と混ぜた混合燃料による発電を2012年度から常陸那珂火力発電所で始めると発表しました。

 木質バイオマス燃料を約3%の割合で石炭と混合し、微粉炭機で粉砕後、混焼するそうです。 これにより、年間約7万トンの木質バイオマス燃料を使用することとなり、一般家庭約2万世帯分の年間CO2排出量に相当する年間約11万トンのCO2を削減できる見込みとのこと。

 

 木質バイオマス燃料の原料となる木くずは、主に海外の林地残材や製材所・植物油工場などから発生する未利用の木質原料を圧縮成型したものらしいです。なので、最近増えている国産材由来の木質バイオマス燃料を使う取り組みとは違って、国内の森林育成にはつながりません。
 また12年度からということは京都議定書にほとんど貢献せず、取り組みとしては遅すぎます。電力業界は、電力のCO2排出原単位を、08年から12年の平均で0.34kg-CO2/kWh程度にするという自主目標を掲げているのですが、07年の時点で0.453kg-CO2/kWhと、逆に増えているので、ぜひ計画を前倒しして取り組んでほしいと思います。

 

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