EUが環境への「優しさ」などを基準にした環境指標を導入へ

 EUの行政府・欧州委員会は8日、国家の経済規模を表す国内総生産(GDP)とは別に、地球環境への「優しさ」を測る新たな指標を導入する方針を発表したそうです。
 来年試験的に導入する見通しで、将来は「グリーンGDP」の開発につなげたい考えなんだとか。

 GDPは市場で取引された商品やサービスの量に相当し、経済成長を示す指標として広く使用されてきましたが、お金さえ動けばその内容は問われないという問題点が指摘されていました。
 新たな環境指標は、温室効果ガス排出量や景観の破壊、大気汚染、水の使用状況、ゴミの量などを評価するとのこと。
 また、欧州委員会が経済協力開発機構(OECD)と協力し、人々の生活の質や幸福度を測る指標の開発も進めるそうです。

 米国のNGOがGDPに代わり、人々が経済的、社会的にどれだけ順調であるかを測る指標として開発した「真の進歩指標(GPI)」と似た指標みたいです。
 お金の流通量の度合いイコール社会の豊かさとしてしまう指標に疑問を感じている人は多く、新たな指標の必要性は前々から指摘されていましたが、ようやく大きな一歩を踏み出すようです。一日でも早く新しい、本当の豊かさを測れる指標ができたらいいなぁと思います。

 

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