2008年11月の上空オゾン量、紫外線強度を公表

気象庁は、札幌、つくば、那覇の国内3地点と南極・昭和基地で実施しているオゾン層と地上に到達する有害紫外線の強度の状況に関する2008年11月度の観測結果を発表した。

国内3地点の月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は、参照値(注1)と比べ、札幌は2.2%増、つくばは2.2%増、那覇は1.2%増を示した。札幌の記録は11月の平均値としては観測開始以来3番目に多い値。また昭和基地は参照値より、43.1%少なかった。

一方、国内3地点の日積算紅斑紫外線量(注2)の月平均値は、参照値である観測開始(注3)〜2007年の月別累年平均値と比べると、札幌で多く1平米 あたり0.49キロジュール、つくば及び那覇はいずれも並で、それぞれの値は1平米あたり0.90キロジュール、1.80キロジュールであった。札幌の記 録は11月の平均値としては観測開始以来3番目に多い値。

国内全域の日最大UVインデックス(注4)の月平均値のデータでは、九州・関東の一部で参照値である1997〜2007年の月別累年平均値と比べ、UVインデックスの値が10%以上小さい地域が見られた。

米国・航空宇宙局(NASA)のニンバス7衛星のデータと、気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、太平洋北部と南極大陸周辺では参照値に比べ10%以上少ない領域が見られた。また、南極大陸上空では参照値に比べ30%以上少なかった。【気象庁】

(注1)札幌、つくばは1971〜2000年、那覇については1974〜2000年の月別平均値。また、昭和基地についてはオゾンホールが明瞭に現れる以前の1961〜1980年の月別平均値。
(注2)紫外線が人体へ及ぼす影響の度合を示す量。紫外線が人体に及ぼす影響は波長によって異なるため、280〜400ナノメートルの波長範囲について、波長ごとに波長別紫外線強度に人体への相対的影響度を掛け、積算して求める。
(注3)日積算紅斑紫外線量の観測開始は、札幌、那覇が1991年、つくばが1990年、昭和基地が1993年。
(注4)紅斑紫外線量を日常使いやすい数値にしたもの。気象庁では上空のオゾン量データや、気象台やアメダスで観測された気象データなどを基に毎時の数値を推定している。

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